電波は強いのに無線LANの近くでもインターネット接続が時々切れる。


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あれ、インターネットに繋がない...

あれ、インターネットに繋がない…

最近は、ほとんどの家庭で無線LANを使用していると思います。

それだけ当たり前の技術となってきました。

ですが多くの方は、無線LANの規格の違いをよく分からずに、
使用しているのです。

「電波が強いのを買ったのに、無線LANの近くでも時々接続が切れる。」
などという声をよく聞きますが、その考えはそもそも間違っているのです。

そもそも、遠くまで届く=安定接続(切れにくい)ではありません。

おそらく、多くの方が遠くまで届くと言われている11g(または11b)という
規格を使って無線LAN接続をしていると思います。

実は、この11g(または11b)という規格は、物理的な干渉には強いが、
電波の干渉には弱いという弱点があるのです。

11g(11b)は、2.4GHzという帯域を利用しているのですが、
この2.4GHzは、電子レンジやBluetoothでも使われる帯域であり、
電波同士の干渉を受けやすいのです。

つまり、いくら無線LANの近くでパソコンやスマホで接続していても、
電子レンジなどの利用により干渉を受けて切断してしまうこともあるのです。

ご利用の無線LANの接続が時々切れるという問題があるのであれば、
それは電波干渉が原因かもしれないということです。

もし無線LANから近い距離でパソコンなどを利用しているのであれば、
わざわざ電波干渉に弱い11g(11b)を使わずに、
電波干渉に強い11aの規格で接続することをおすすめします。

11aの規格は、物理的干渉に弱い(遠くに届かない)ですが、
5.2GHzという帯域を使っているで、電波干渉に強いという特徴があります。

ですから、近い距離での利用であれば11g(11b)よりも、
安定接続できる11aを使ったほうが良いということになるわけです。

それを知らずに、ワンルームでも11g(11b)を使っている方が多く、
時々起こる切断に対して無線LANやパソコンの障害だと思って困っています。

知らずに損をしているわけですから、これは勿体ないことです。

なお、多くの無線LANは、11gと11aの両方に接続することができます。

ですから、近い距離で接続する場合は11aを、11aが届かない距離では
11gに繋ぐようにすれば、近い距離で利用する場合は安定接続重視で接続し、
遠い距離では届く規格を利用して繋ぐことができるわけです。

さらに、最近は11acという物理的干渉にも比較的強い(gよりは弱いと思う)
規格が出ていますので、それに対応した無線LANを使うことで、
少し離れた距離からでも安定接続が期待できます。

ただ、いくら安定接続といっても無線LANが負荷によってダウンしてしまい、
切断してしまうこともありますので、その時には再起動するなどの対処が
必要になることもあると思います。

いくら機器が高性能になっても、それを使い切れなくては意味がありません。

知らなかったで損をしては勿体ないわけですから、
最低限のことは使う前に調べていただきたいと思います。



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