はじめに

Excel作成を外注する場合、システム開発会社に依頼すべきか、クラウドソーシングでフリーランスに依頼すべきか迷うかと思います。

そこで、法人・個人事業者・フリーランス/クラウドソーシングに依頼する場合のメリット・デメリットを紹介させてもらいます。

筆者自身、法人でも個人でもExcel(VBA)を利用したシステム開発をやっていたので、そこで実際に感じていた忖度なしのメリット・デメリットとなります。

みなさんの外注先選定の参考になれば幸いです。

注意点

ここは、Excel作成(マクロ・VBA開発)という小規模なシステム開発を外注する場合の話となります。

Excelでの小規模開発に中堅・大手システム開発会社が新規依頼を受け付けていることはほぼありませんので、ここでの比較対象から除外しています。

外注先選択(事業形態別)のメリット・デメリット

法人に依頼する場合

  • メリット
    • 所在が明らか安心できる(急に連絡がつかなくなる可能性は低い)
    • 各種書面、契約書秘密保持契約(NDA)などの契約がスムーズ
    • 多くの開発実績があり、組織としてノウハウを蓄積している
  • デメリット
    • 個人に比べると料金が高い(法人・オフィス維持費の兼ね合い)
    • 形式的で融通が利かないことがある
    • ベテランと新人など、担当者のスキルや人間性にバラツキがある

個人事業者に依頼する場合

  • メリット
    • 比較的料金が安い
    • 本人が対応するならスキルが高い可能性が高い
    • 個人だが事業化しているだけに本気でやっている可能性が高い
  • デメリット
    • 所在がバーチャルオフィスで、急に連絡つかなくなることがある
    • 一人でやっていることが多く、忙しいときに依頼できないことがある
    • 本人に何かあったときに代わりが利かない

クラウドソーシング経由でフリーランスに依頼する場合

  • メリット
    • 料金が安い(信じられないくらい安いことも)
    • 登録者検索で評価や実績で選べる
    • 多少の無理を聞いてくれることもある(法人ほどドライでない)
  • デメリット
    • 趣味の延長や小遣い稼ぎ感覚でやっている人の場合、スキルが低い可能性がある
    • 突然サービス提供を辞めてしまう可能性がある
    • 兼業でやっている場合は、業務時間内に連絡がつきにくい

※クラウドソーシング: インターネット上で不特定多数に業務を発注する業務形態。

比較表

項目法人個人事業者フリーランス
料金×
信頼×
スキル◯~×△~×

外注価格の相場

  • 法人:5,000~10,000円(1時間)~
  • 個人事業者:3,000~5,000円(1時間)~
  • フリーランス:1,000~3,000円(1時間)~

※あくまで目安であり、法人やフリーランスでも大きく異なる場合があります。

外注先の選び方のコツ(業種形態不問)

  • 開発実績が豊富なこと
    • プログラミング知識があっても、実際の開発経験がないと上手くいきません
  • Excel開発の経験が多いこと
    • 他の言語に詳しくても、Excel独特の制御に疎いと良いものができません
  • 連絡がつきやすいこと(レスポンスが早い)
    • 早めの電話やビデオ会議したいのに、その対応できないとスムーズに進みません
  • 会話した印象が良いこと
    • コミュニケーションが上手くいかないと開発も当然上手くいきません
  • できれば業界や業種の理解があること
    • 仕事内容に無知だと、依頼内容を理解してもらうことが大変です
  • できれば所在を開示してくれること
    • もし音信不通になった場合、緊急の連絡手段がなくなります

まとめ

  • 多少料金が上がっても、長期的な視点で信頼できるところに依頼したいなら法人がおすすめ。
  • 少しリスクはあるがスキルが高く信頼できそうな人が見つかれば個人事業がおすすめ。
  • 多少リスクはあっても単発でとにかく安くお願いしたいならフリーランスがおすすめ。

※法人でも事業継続できないこともありますし、個人やフリーランスでも長く続ける方もいます。あくまでも一般的な傾向としての評価です。

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