ケーススタディ
スマホがハンディターミナルに!
専用機不要・電波なしでも動く
バーコード&QR照合システム

製造現場の使いやすさを第一に考えた仕組みで、製品の詰め間違い・積み間違い・出荷個数の間違いを防ぎ、導入コストを大幅に抑えたスマートフォンの活用事例です。※アプリ画像はイメージです。

専用の機械は不要(スマホでOK)
電波が届かなくても動く(オフライン対応)
作業ミスを防ぐ「ポカヨケ」設計
工程1:段ボールと商品 VER 1.04
✓ 型番が一致しました
1つ目の商品スキャンOK
導入前の課題

今回アプリを導入された製造工場の現場では、出荷に向けた各作業において、目視チェックによるついうっかりした作業ミス(ポカミス)に頭を悩ませておられました。

01
間違えた製品の箱詰め(詰め間違い)

製品の型番や外見がとてもよく似ているため、目視や「思い込み」によるチェックでは、どうしても誤って別の製品を混入させてしまうトラブルが起きていました。

02
異なる箱の混ざり込み(積み間違い)

パレットに段ボールを積み上げる際、別のお届け先や異なる品番の箱を載せてしまい、出荷の直前になって積み直しが発生する手間が生じていました。

03
出荷する数の間違い(個数間違い)

出荷作業で忙しい時間帯に、人の頭でパレットやトラックへ積み込む個数を数えていたため、数え間違いによる誤出荷のリスクを常に抱えていました。

電波がなくてもOK オフライン対応
ソリューション
手持ちのスマホだけで動く!
電波不要のオフライン動作アプリ

高価な専用機は必要ありません。すでにあるスマートフォンやタブレットのブラウザからアクセスして「ホーム画面に追加」するだけで、高い精度の照合アプリとして機能します。

  • 電波が届かない場所でも動く:スマートフォンの内部にプログラムを保存する技術により、地下倉庫などWi-Fiやネット回線が入らない環境でもスムーズに動作します。
  • サーバーに置くだけの簡単導入:アプリの公式ストア(App Store等)を通さないため、面倒な審査や手続きがなく、自社サーバーに設置するだけでその日のうちに使えます。
現場の作業に合わせた「3つの照合プロセス」

実際の業務フローに無理なくフィットするよう、3つの工程を切り替えて作業できるよう設計しました。

梱包時の「入れ間違い」をしっかり防止

段ボールに製品を詰める際、誤って違う製品を混ぜてしまうミスを防ぎます。段ボール側の型番をアプリに覚えさせ、商品のバーコード2回のスキャンが一致するかチェックします。

1
段ボールのコードを読み取る

段ボールに貼られたQRコードから、正しい商品の型番情報をカメラで読み取ります。

2
1つ目の商品のコードを読み取る

箱に入れる製品のバーコードを読み取り、段ボールの型番と合っているか判定します。

3
2つ目の商品のコードを読み取る

同様にもう1枚を照合。2枚とも一致すれば、自動で次の段ボールの読み取り画面に戻ります。

工程1:段ボールと商品 OK
指示の型番: FN-006746
スキャン値: FN-006746
✓ 照合一致

次のスキャンへ進みます

積み間違いと個数ミスの防止

パレットに載せる際の「異なる段ボールの混入」と「積み込み数間違い」を同時に防ぎます。目標個数に達すると画面に案内を表示してスキャンを止めます。

1
パレットのコードを読み取る

パレット側のバーコードをスキャンし、「型番・発注番号・積むべき正しい個数」をアプリに読み込みます。

2
段ボールのコードを順次スキャン

積む段ボールを順番にスキャンし、パレット指示との一致、および同じ箱の二重読み取りを自動で防ぎます。

3
個数一致をお知らせ

予定の個数に達した時点で「個数一致!」と画面に出て、載せ忘れや載せすぎがないことを確認できます。

工程2:パレット積み SCANNING
5 / 10
スキャン数 (目標: 10個)
パレットNo: PL-9921
トラック積込み時の出荷間違いを防止

最終出荷の段階で、トラックに載せるパレット間違いを防ぎます。紙の出荷指示書に記載されたパレット情報と、実物のバーコードを確実に照合します。

1
出荷指示表のQRコードを読み取る

出荷表に印刷されているQRコードから、正しい出荷型番・発注番号・予定パレット数を取得します。

2
パレットコードをスキャン

積むべきパレットのバーコードを順番にスキャンし、出荷表の指示と合っているかを判定します。

3
出荷パレット数の一致を確認

予定されたパレット数をスキャンし終えると「完了」の画面が出て、出荷ミスのない積み込みが完了します。

工程3:出荷検品 FINISHED
✓ 個数一致! 予定のパレット数と一致しました
実績: 3 / 予定: 3
使いやすさにこだわった「現場向けミス防止機能」

ただバーコードを読み取るだけでなく、工場の忙しい現場で作業員の方がスムーズかつ確実に作業を進めるための工夫を散りばめています。

誤読を防ぐ「読み取り範囲の制限」

スマホカメラの中央にある「枠内」に収まったコードだけを読み取ります。隣に並んでいる他の箱や、棚の別コードを誤ってスキャンしてしまうのを防ぎ、現場のストレスを減らします。

二重カウントを防ぐ「重複スキャン検知」

箱が持つ「個別番号」をアプリが作業中に記憶します。同じ箱を誤って2回読み取ってしまった場合は「重複警告(黄色い画面)」を表示するため、数え間違いの心配がありません。

「画面を見ない」で進める音と振動

スキャン結果に合わせて、合格は「ピッポン」、エラーは「ブーブーブー」、重複は「プー」と異なる音とスマホの振動で伝えます。画面を見つめ続けなくても、手元に集中して作業ができます。

ミスの見過ごしを防ぐ「パスワードロック」

エラーが発生した際、作業員の方が勝手に「確認」を押して進めてしまうのを防ぎます。責任者の方が4桁のパスワードを入力して解除するまでスキャンが再開できないため、ミスの見過ごしを未然に防ぎます。

🔒
エラーによる確認ロック起動中
スキャンを再開するにはパスワードが必要です。
スマホ内に直接保存できる「履歴CSV保存」

スキャンした合否履歴や日時は、スマートフォン本体に秒単位で自動保存されます。パソコン等の外部機器に接続しなくても、画面のボタンから直接「CSVファイル」として履歴を保存できます。

導入によって得られた効果

この照合アプリの運用を始めた結果、工場内の作業ミスを減らすだけでなく、コスト面や作業環境にも以下のような変化がありました。

梱包や出荷のミスがなくなりました

目視によるチェックをスマートフォンでの機械的な照合に置き換えたことで、導入後、製品の詰め間違いや出荷個数違いといったトラブルは発生していません。

機械の購入コストを大幅に削減

高額な専用ハンディターミナルの購入や、工場内の複雑な通信ネットワーク環境を整える必要がなくなり、手持ちのスマホですぐに始められるため、システム導入の費用を抑えることに成功しました。

作業員の方の精神的負担を軽減

「間違えたらどうしよう」という作業員の方のプレッシャーが緩和されました。アプリ画面がとてもシンプルで直感的なため、新しいパートスタッフの方も数分レクチャーを受けるだけで、初日からすぐに作業を進められます。